きまもり会について

きまもり会について

  • きまもり会の由来

    実もとり尽くし葉も散った柿の木に ぽつんとひとつ残された柿の実 
    来年もたくさん実がつくようにとの祈願のために 
    実を残しておくのだそうですそんな柿のことを
    “木守(きまもり)”と呼びます



     利休七種(長次郎内七種)の一つ赤楽に銘“木守”があります。
    この茶碗は陶工楽焼の祖〈長次郎〉の作であり、名の由来の一説に、木にひとつだけ残した木守の熟柿に姿が似ていて、また弟子に選ばせた茶碗の中で一つ残ったからと…。
    利休はそれをとても気に入り、それは少庵、宗旦と後の茶人たちにも愛されその気持ちが受け継がれたそうです。そんな「木守」に対する、人々の思いの深さ…将来のための実を残し地域の人々に愛される。そんな事業運営を展開していきます。

  • 新理事長就任のあいさつ
    新理事長 山本文次

    この度、6月の理事会・評議員会で承認をいただき、社会福祉法人「きまもり会」の理事長を仰せつかりました。

    もとより思いがけないお話で、就任にあたっては戸惑いや不安もありましたが、人と接する機会を再び与えて頂けることに感謝し、職責を全うしたいと考えています。

    さて、日頃思っていることがあります。それは人それぞれが、川原で見かける形の様々な石ではないかということです。石は川の上流から流れ下ってくる間に、角が取れて丸くなっていきます。ところが石にもいろいろな性質があって、角が取れやすい石や、反対に丸くなりにくい石もあります。その石が転がりやすいように、(いや、転がらなくていいのかもしれませんが…。)その石が心地よく流れに身を任せられるように、石を取り巻く環境を少しでもいい方向に整えていくことが、お互いの個性を尊重していくことにつながっていくことになるのではないかと考えています。

    拙い文章で、意が伝わったかははなはだ心許ないのですが、このような考えを少しでも推し進められたらと思っています。

    最後に、新しく理事長となりました私にご指導とご協力をお願いして、就任のご挨拶とさせて頂きます。

  • 前理事長退任のあいさつ
    前理事長 田中八隆 
    “7月からはらはもう「あゆみ」の皆さんとは、会えなくなるのだろうか。”

    そんな寂しさが スウッと頭をよぎる。

    利用者の皆さんありがとう。

    いつも生きとした目で真剣に見つめてくれた人、言葉は少ないが自分の思いを一生懸命に訴えようとした人、その訴えをよく飲み込めず、戸惑っている私に構わず率直に喋りかけてくれた人、脇目も振らず熱心に作業に励んでいた人、毎日元気に挨拶をしてくれた人、どの人も誠実で寛大で無邪気な人たちでした。

    保護者の皆さん本当にお世話になりました。 

    皆さんがお子さんと接する姿は、中宮寺の「弥勒菩薩」像を思い起こさせるような優しく、慈しみにあふれたものでした。またお子さんに寄せられる皆さんの期待の大きさに触れて、私の心は震えました。今後世の中がどんな変動をしたとしても皆さんのような人がいる限り「大丈夫」と納得できたことも確かです。こんな家族に囲まれて育つ子供は幸せでしょうね。きまもり会へのご厚情に対してもいつも感謝してまいりました。いつまでも変わらないご厚情によって支えていただきますようお願いいたします。ありがとうございました。

    職員の皆さんありがとう。

    どんな苦労もいとわないでいつも笑顔を絶やさず温かさを持って仕事をする人、いけないことはいけないと愛情を持って厳しく指導する人、仕事に対する生きがいと誇りを感じた人たちでした。きまもり会は皆さんの情熱を持ってすれば、今後もますます発展することを確信しました。

    お世話になった大勢の皆さんにご指導、ご協力いただきありがとうございました。

    本来なら直接お会いし、お礼を申し上げるのが本意ですが、紙上にて挨拶に代えさせていただきます。さまざまなご指導、ご協力をいただきありがとうございました。

    私は、高校生の頃に読んだ亀井勝一郎の随筆にあった「邂逅」という言葉に感銘を受けたことを覚えています。邂逅とは巡りあいであり、人生はまさに邂逅の連続です。そのなかから自分の成長の糧とするものをどう選ぶかがその人の在りようを決めるということであります。きまもり会にお世話になって2年が過ぎました。私にとって貴重な「邂逅」ができました。ただただ感謝するのみですが、それに比してどれだけの仕事ができたのか、甚だ心配なところであります。人生の終盤にあたり皆さんからいただいた「舞台」を振り返りながら、ホモ・サピエンス(賢い人)の一員としてまだまだ生きていく覚悟です。

    ※ホモ・サピエンス:人類は700万年前に出現したと言われる猿人をはじめとして、原人、旧人、ホモ・サピエンス(現代人)へとつながり現代に至っている。ホモ・サピエンスのホモは「人」サピエンスは「賢い」つまり「賢い人」を意味しており、6万年前から生存していると言われる。                参考:篠田健一著「人類の起源」

  • 施設長あいさつ
    社会福祉法人きまもり会
    業務執行理事兼愛歩施設長 興梠精視

     「愛歩」は平成18年4月知的障害者のための通所授産施設として開所し、23年4月1日からは指定生活介護事業所として気持ちも新たにスタートをいたしました。
     立地としましては、日進市の新図書館の斜め前、日進市中央福祉センターの隣という大変恵まれた環境にあり、さらには市役所、商工会議所、農協なども近く、パンの販売や喫茶の営業等を通じて地域の皆様との関わり合いを深めさせていただいております。
     日進市内を循環する「くるりんバス」の「中央福祉センター前」もしくは「図書館」で下車していただければ目の前です。焼きたてパンを目当てに、またオープンテラスでのんびりとコーヒータイムを過ごしに、是非一度お越しください。

     また、「一人一人との出会いを大切にしたい」と《一期一会》になぞらえて、「一会作業所」が従たる事業所として開設しております。
     我々職員としても、利用者さんはもとより、きまもり会を取り巻く皆様との出会いを大切にしていきながら、日々の業務にまい進したいと願っております。



    ※愛歩(生活介護施設)は日進市と協定を結んだ福祉避難所です。

    【日進市・その他の避難所】